プリントTの製作あれこれ

2回目になります今回は「プリントTの製作あれこれ」って事でいわゆるシルクスクリーン印刷についてです。

わたしどもはオリジナルデザインのTシャツのデザインから企画販売を主にやっていますが、Tシャツプリントも行っています。

思ったようなデザインが、なかなか決まらないんですが…と相談がてら、来店されプリントのオーダーを頂く場合もこちらからもデザインの提案をさせてもらったりしながら進めています。

お客様と相談しながらデザインを決め、「これでいきましょう!」と製作に進み、プリントが仕上がった時はお互いホントうれしい気持ちになるものです。

 

ただシルクスクリーンの印刷をご理解されずにデザインをお持ち頂いたお客様の場合、説明するのが大変なときも多々あります。

 

で、まずは下が一般的な印刷です。

このようにTシャツを固定して、シルクスクリーンの版をつくり、印刷します。

ただこれが2色ですと、版は二つ必要になります。

↓が版になりますが、固定した版を回転しながら、Tシャツに一色ずつ刷っていくわけです。

いわゆる版画のような感じで重ねて色を刷っていく訳です。

 

この一色につき1枚の版製作をわからないお客様も多いようで、多色でプリントしたデザイン画を持って「このイメージで」とオーダーいただきますが、見積もり金額に驚かれることがたまにあります。

ただ枚数が増えれば、その分1枚単価への負担は相当低くなるのですが…

 

下の写真は今年のお祭りで製作されましたTシャツです。

で、左側黒ボディの元宮太鼓様のTシャツプリントですが合計6つの版で構成されています。

プリント色でいうところの「6色」ということですね。

この場合のプリント方法が↓になります。

 

図によって説明してみましょう。

まず下地の白をプリントします。その次が黒のプリントです。

その後、肌色をプリント、そしてイエロー

次に赤、最後にブラウンと重ね刷します。

フロントにもネームが入ってますので合計7つの版で製作しました。

こうなると、うちの最小発注枚数6枚では、1枚あたりの単価は相当高くなります

(ちなみにこのTシャツの150枚ほどの発注枚数でした)

続いて、下の写真は先日オーダー頂いた大阪のグラフティーズ様のTシャツです。

こちらは芸者さんの顔がモチーフになってますが、

白・ネイビー・ブラックの3種類のボディへのプリントをオーダーいただきました。

で、困ったのは黒とネイビーの濃色ボディでの印刷。

なぜか?って言いますと、この場合、どうしても顔の色が黒くなり

色白の芸者さんならぬ色黒の芸者さんになってしまいます・・・ w

 

で、そのことをなんとかご理解頂き、下の写真のような

A版の白ボデイ用と濃色用のB版の2種類の版を用意した次第です。

 

このように、図に現しますとお客様にも納得して頂き易いのですが、

 

電話等のやり取りだけではなかなか伝わりづらく四苦八苦しながら説明してます(汗)

 

しかし…そう書いたものの わかっていただけましたでしょうかね皆様?? w